未分類

おすすめのマーケティング入門書(をおすすめしてるサイト)

先日ノンプロ研のslack上で、「マーケティングの勉強したい」というような投稿がありました。
そういえば1年くらい前(2018年秋頃)に、元同僚(先輩)でいま士業の傍ら音楽の専門学校で教鞭も執る方が、「授業でマーケティングも扱わなきゃいけなくなったから、入門本とか授業の課題とかで適当なモノ知ってたら教えて」といわれて、ちゃちゃっと調べてメールで返信したことを思い出しました。
その時のメールをslackに貼り付けたところ思いのほか反応もあり、「ブログにも上げれば良いじゃん」という声もいただいたのでかなり雑プット(雑なアウトプット©タダケンさん)ですが、アップします

____

まず、パパッと 「マーケティング 入門 本」でググって出てきたサイトでbookリストを上げているサイトいくつか巡回し、これは信頼できそうと思ったサイトを3つほど挙げます。

マーケティング本|分野別おすすめ書籍45冊|あなたをブランドにする読書法
https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/books_marketing

入門?実戦!マーケティングおすすめ本31選とWEBサイト5選
https://www.buntadayo.com/entry/marketing-recommend

【保存版】マーケティング本おすすめ30選
https://nusacm.org/book-marketing-to-recommend

最近というか10年くらいは総花的なマーケティング入門書はもう読んでいないので、入門とか概観が分かるみたいな本は本屋であれこれ立ち読みした方がオススメが見つかる気がするのですが、上記サイトに取り上げられているものを中心に読んだもの、まだ未読だったけど持ってたもの、なか見検索で目次の読めたものを中心にいくつかコメントします。

●ドリルを売るには穴を売れ
http://amzn.asia/d/c14wR7u

タイトルがすべてという感じもありますが、
ベネフィット、セグメンテーション&ターゲティング、差別化、4Pなど基本の基本をしっかり教えてる感じ。
もはや古い本ですが、未だにこういう入門書レコメンドでも必ず出てくる定番になっているのだな、と。

●100円のコーラを1000円で売る方法
http://amzn.asia/d/bGg6Tbn

おそらくここ数年のマーケティング系ビジネス書の中ではもっとも売れた本ではないでしょうか。
文庫本化、コミック化もされたマーケティング本。
ストーリー仕立てなのが、概論が分かってる人間には逆に鬱陶しいかもですが、学生に説明する際の設定と考えると使えるのかも知れません。内容は古典的なもの(4P)から比較的最近のもの(キャズム、高機能・多機能がコモディティ化してる)まで。

タイトルではないですが、学生向けのマーケティングを考えるトレーニングのお題でよくあるが
「あなたの商材は『水』。この商材をいかに売るか? なにをアピールしたら売れるか?
水がどんなモノか、誰にどうやって売るかも自由に設定して考えて」
というもの。

例えばですが、

「富士天然水」→素材そのものの良さ、イメージ
「エビアン」→ブランドイメージ、知名度
コンビニのPB →同じ棚に並んでる他のミネラルウォーターより安い
今だけ増量 →期間限定、お得感
「いろはす」→ ペットボトルが潰しやすく捨てやすい(中身以外の利便性)
富士山の頂上、砂漠、コンサート会場・野球場、高級レストランで売る
→売る場所で同じモノも値段が変わる
広瀬すずが飲みかけて楽屋に置いていった水 →商品と関係ない付加価値
他にも、会員制、通販、月額制(ウォーターサーバーは通販&月額制)とか、
水がお題ならマーケティングのあらゆる領域をカバーできます(笑)
一昔前だったら「人気タレントをCMに起用する」みたいなのが学生からだと真っ先に出てくる意見でしたけど、
今どきはInstagramとかTwitterのキャンペーンの方が先に思い浮かんだりするんでしょうか・・・

ちなみに

セブンイレブンでのいろはす天然水の値段(※2018年時)
555ml:100円
1020ml:170円
2リットル:93円

これは売っている「モノ」によって値段が違うのではなく、ニーズというか、解決する問題によって値段が違う現れ。
1リットル以下は、移動中なり「今」喉の渇きを解消したいというニーズ。競合は自販機。
500ミリは自販機があるけど、1リットルは自販機がないので、
500じゃ足りないという場合はコンビニで買うしかなく、500ミリ2本分よりちょい安ければ問題ない。
1.5リットル以上は、家なりオフィスなりいったん冷蔵庫に入れて複数回に分けて飲むニーズ。
競合はスーパー、ウォーターサーバー、浄水器。

我々が小学生の時(80年代)は「水にお金を払う」なんて想像もできなかった、とか、「湯水のように使う」という言葉もあるように、日本ではもともとタダで当たり前だったものだけど、最近はすっかり水にお金を払うのも当たり前になりました。別にこの30年で水道の水が汚くなったわけでもないにもかかわらず、そういう「空気」ができあがったことになります。そういう「空気」を醸成していくのも広い意味でのマーケティングの役割ですね。
と、「水」は身近なだけに切り口が色々あるお題。

この水の話は僕の考えで上記の本とは直接関係ないですが・・・

同じ著者で新書の
●これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)
http://amzn.asia/d/2ef9FKy
も新書のマーケティング本としては売れているようで、章立てを見る限りでは実例も絡めつつ分かりやすいトピックに絞って解説しているような気がします。未読で実物も見ていませんが。

●この1冊ですべてわかる 新版 マーケティングの基本
http://amzn.asia/d/8nyvFYH

教科書的な要素を過不足なくコンパクトにまとめてると言う意味では、この本が一番良いと思います。手元にあるのを見て「とはいえ、2009年刊行か・・・」と思っていたら、ロングセラーしていたようで改訂版が出ておりました。
前書きで「概念的な要素と事例的な要素のバランスを極力取った」的なことが書いてあり、目次を見るだけでもその意志がうかがえます。

●売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
http://amzn.asia/d/3hzvfXE

自分がマーケティングを勉強し始めたときに「古典」として紹介されいたもののなかでも読みやすく、今パッと見返しても古いというかその分普遍的と言うことかなと。22章あるので、気になった(お題として使えそうな)章だけ読めば良いと思います。

あと、シュガーマンはダイレクトマーケティングの祖みたいな人だったかと思いますが、
●シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
http://amzn.asia/d/5i9cSV0
も、古い割にいまだにかなり紹介され続けていて、少し驚きました。
やっぱり、人間の心理みたいなモノはそんなに変わらないんだなと思ったり。
事例があまりにもアメリカっぽいので、日本のシチュエーションや事例に変換する必要がありますが。

●手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略
http://amzn.asia/d/2p21tv1
ポジショニング論、ブランド論、アカウントプランニング論、ダイレクト論、IMC論、エンゲージメント論、クチコミ論
とある意味マーケティング手法の隆盛の歴史に沿って7つの領域をまとめているのが分かりやすいです。
Kindle Unlimitedに加入すれば無料で読める。ただ、「手書きの」とあるように味のある手書きの図解が多めなので、スマホで読むのはキツイかも。

以上がパパッと見た限り&思いつく限りのオススメでした。
『ザ・事例』みたいな本(ある意味でディスカッションの模範解答的な)ものは書籍はやはり事例に寄りすぎるとすぐに古くなってしまうので、意外と少ないです。書籍でユニクロの事例が出てきたら、どの時期のユニクロの説明をしてるのか
を確認しないとユニクロ自体のマーケ戦略が時代によって変わっているので気をつけないといけません。

マーケティングの入門書という範囲からは逸脱しますが、ここ2年くらいでマーケティングの枠を超えてビジネス書として
各所で取り上げられてるなぁという印象なのは以下の2冊です。

●確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
森岡 毅
http://amzn.asia/d/7zmR5b5

●ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
クレイトン・M・クリステンセン
http://amzn.asia/d/iniCyt9

この2冊は、広い意味でのビジネス書(専門書と娯楽作の間の領域)の中では結構難しい部類に入ると思います。
ビジネス書界隈が2極化していて、「マンガで分かる」みたいなマーケ本がそれなりに当たっている(少なくとも刊行されている)一方で、専門書ではないのに、数式や論文の引用がけっこうある本がそれなりに売れているのは興味深いです。
「統計学は最強の学問である」のヒット以降の流れですかね。

ジョブ理論のミルクシェイクの例は、「それってベネフィットの現在形、あるいはドリルが欲しいのではなく穴を開けたいだけ、と同じようなもので、別に新しい概念とかではないのでは?」という気がするのですが、
https://bizzine.jp/article/detail/2348
企業目線、商品軸目線ではないユーザーの利用が先にあって、企業はそれを捉え切れていないと言う意味では今受けるのだろうなと考えています。

●革命のファンファーレ 現代のお金と広告
西野 亮廣
http://amzn.asia/d/ilp8Bpc

最後にキングコング西野のビジネス本は、すごい話題になっていたので冷やかしで読んでみたのですが、意外にも真っ当なマーケ本で、今回上げたような「教科書的な」マーケティングが通用しなくなってきている時代に、局地的戦うマーケティングとして、的を射ている内容でした。
正直、語り口はいちいちイライラさせるところが少なくないのですが。

____

と、上記は2018年の秋頃に書いた内容なので、読むと「ジョブ理論」とかそこまで言われなくなったなぁとか、これは自分の関心のせいもあるかもですが、データドリブンマーケティング、ファンベースマーケティング、N1分析、カスタマージャーニーあたりが良く言われるようになったなぁとかありますが、いったんそのままアップさせていただきます!